サステナビリティアクティビティ

サステナビリティアクティビティ

各カンパニーでもSDGsに資するビジネスが始まっています。本業を通じてSDGsの達成に貢獻することは、伊藤忠流のサステナビリティ「三方よし」に繋がります。

プラント?船舶?航空機部門 都市環境?電力インフラ部  2020年6月SDGsと「三方よし」の精神を融合
させた伊藤忠商事の廃棄物ビジネス

[寫真]
Vinča(ヴィンチャ)廃棄物埋立場

東京ドーム約5,400杯の廃棄物から地球環境を守る伊藤忠商事の取組み

世界では年間20.1億トン(東京ドーム約5,400杯分)の一般廃棄物が排出されていることをご存知でしょうか(*1)。その世界の廃棄物の少なくとも3分の1は、回収もされず散亂もしくは焼卻等適切な処理もされずにそのままごみの山として埋め立てられています。その結果、有害物質が発生したり、腐敗してガスが出たのちに自然発火して火災が発生したり、流れ出た有害物質が湖や川、地下水等に混じることで、私たちの健康や生體系に悪影響を及ぼすこともあります。さらに新興國を中心とした急速な都市化と人口増加により、今後30年間で廃棄物量は年間34億トンにまで達すると予測されており、この廃棄物の問題は私たちの住む地球環境を守るために、我々人類が避けて通れない喫緊の課題だと言えます。

廃棄物の問題は國や自治體の仕事と捉えられがちですが、人間の営みの根幹をなすこの問題に民間企業?総合商社としてどのような取組みができるか。その答えの一つとして、伊藤忠商事は官民連攜事業としての「廃棄物処理発電事業」に著目し、早くから真剣に取組んできました。
廃棄物処理発電は、家庭から出る廃棄物を適切に管理、焼卻処理し、その際に発生する熱を活用して発電?発熱を行うものですが、これによって廃棄物処理問題の解決だけではなく、廃棄物をクリーンエネルギーとして活用することで溫室効果ガスの削減にも寄與します。伊藤忠商事は、官民連攜の手法を通じ、事業の開発段階から設計?建設、運営において効果的な技術?ノウハウ、効率的な資金調達?事業運営の提供と言った側面から現地政府と連攜し事業に取組んでいます。

<廃棄物処理発電事業における循環の仕組み>

[廃棄物処理発電事業における循環の仕組み図]

伊藤忠商事は、英國において自治體向けに4件の廃棄物処理発電事業を開発?投資?事業経営を擔っており、同國の廃棄物焼卻処理市場の15%にあたる年間130萬トンの廃棄物を焼卻処理、16萬世帯分の國內家庭消費電力に相當する電力を供給しています。また現在、中歐に位置するセルビア共和國において、地域の最大の環境?社會問題の解決に向けた取組みをセルビア政府、國際金融機関、パートナーと共に進めています。

巨大なゴミの山からドナウ川を救え!

ヨーロッパ最古の都市とも言われるセルビア共和國の首都ベオグラードは、人口170萬人が暮らす緑あふれる美しい街です。しかしその美しい街の中心からわずかに離れた場所で、同國のみならず地域にとって深刻な問題が急速に進行していました。

ベオグラードでは家庭や商業施設から出る一般廃棄物はそのまま回収され、その全てを街の中心から約12kmしか離れていない、Vinča(ヴィンチャ)廃棄物埋立場へ運搬、未処理で埋め立てています。1977年以來、40年以上にわたり首都の家庭?商業廃棄物を受け入れ続けている”巨大なゴミの山”は、國際河川ドナウ川のそばに位置し、都市化に伴う廃棄物量の増加もあり近年急速に膨張、さらにその山が雪崩をおこしドナウ川へ向かって崩れ出し始めているのです。長年積み上げられた廃棄物からは溫室効果の高いメタンガスが発生し、大規模な火災を度々引き起こしたり、廃棄物から流れ出る汚染水はそのままドナウ川へ流れ込んでしまったりと、美しい街や川の環境を脅かしているのです。

これらの問題を解決するため、セルビア政府と伊藤忠商事含むパートナー企業が立ち上がりました。

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ベオグラード中心地の美しい街並み
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Vinča(ヴィンチャ)廃棄物埋立場―40年間で1,000萬トンを超える廃棄物を受け入れ続け、巨大なゴミ山を形成している。歐州で唯一殘る大型のオープンダンプサイト(*2) (専有面積42ha、高さ50~80m)

セルビア政府、國際パートナーと共に問題の解決へ

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廃棄物処理発電施設の建設現場風景

セルビア政府及びベオグラード市は、世界銀行グループである國際金融公社(IFC)をアドバイザーとして起用、効率的かつ市財政への負擔が低い解決策である官民連攜のスキームを導入する事を決定しました。國際競爭入札を経て2017年に伊藤忠商事と仏SUEZ社、歐州の投資ファンドであるマルガリータファンドで組むコンソーシアムが事業を受注し事業會社を設立、2019年9月にはIFC、歐州復興開発銀行(EBRD)、オーストリア開発銀行(OeEB)からなる國際銀行団から290百萬ユーロに及ぶプロジェクトファイナンス融資を調達しました。
現在、廃棄物処理管理施設(管理型廃棄物埋立場、廃棄物処理発電施設、メタンガス発電施設、建設廃材処理施設、及び汚染水浄化処理施設を含む)の建設を進めており、完工後25年に渡り事業の運営を行います。

本事業により、現在のゴミの山は適切に処理がなされて緑地へと転換されます。これまで環境を破壊してきたメタンガスは回収され、廃棄物と共に発電?発熱のためのエネルギーとして活用、埋め立てられる廃棄物量は大幅に削減されると共に、ベオグラード市3萬世帯相當の電力を供給し、冬場には熱供給も行うことができます。25年間で、化石燃料に頼らないクリーン発電としてCO2約400萬トンに加え、埋立廃棄物量の削減によりCO2約300萬トンに相當する溫室効果ガスの削減に寄與します。また、ドナウ川に流れ込んでいた汚染水は水処理設備により浄化され川に戻されることで、ベオグラードと周辺地域の環境?社會問題の解決に繋げることができるのです。
まさに本事業はセルビア政府の今後の廃棄物管理政策の核を成すものであり、伊藤忠商事としてはこれを契機に、セルビアにおける廃棄物管理の仕組みや市民の廃棄物への考え方、リサイクルへの取組みが抜本的に変革されてゆくことを期待しています。

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セルビア共和國財務大臣(元ベオグラード市長) Sinisa Mali氏

“我が國最大の環境?社會問題を革新的な手法にて解決に導く本事業への取組みに、伊藤忠商事の様な経験とノウハウを持ったパートナーを得ることができ嬉しく思っています。本事業は同様の問題を抱える他國、地域のモデルケースとなると確信しています。”

本事業のパートナーである國際金融公社(IFC)は、深刻な環境破壊の危機にある歐州最大級のVinča廃棄物埋立場のリアルと我々の挑戦を彼らの目線で伝えていますのでぜひご覧ください。

環境に、社會に価値を生み出す事業の創出 —持続可能な成長を目指して—

持続可能な成長のためには企業経営にSDGsを取り込み、地球環境や社會課題の解決にも繋がる事業を生み出していくことが重要です。その拠り所となるのは、現代のSDGsやESGにも通じる、初代伊藤忠兵衛の言葉を起源とする當社の経営理念「三方よし」です。「売手よし」「買手よし」そして「世間よし」には、まさに社會や環境がよりよくなる事業を推進していく思いが込められています。
このセルビアでの廃棄物管理事業は、SDGsの以下6目標達成にも寄與する、まさに持続可能な成長に資する本業を通じた取組みになります。

[SDGsロゴ]

伊藤忠商事はESG先進企業として、このように本事業を通じ、企業行動指針にも掲げられている「無數の使命」を果たすべく、今後も環境?社會課題の解決に挑戦し続け、持続可能な地域社會の実現、地球環境への負荷低減に貢獻してまいります。

  1. *12016年推定値—World Bank: “What a Waste 2.0: A Global Snapshot of Solid Waste Management to 2050”
  2. *2International Solid Waste Association: “A Roadmap for Closing Waste Dumpsite - The World's Most Polluted Places, 2016”
(參考) Beo Čista Energija社について
Beo Čista Energija社は、伊藤忠商事ならびに出資パートナーであるSUEZ社、マルガリータファンドが出資?経営する現地事業會社です。同社のホームページはこちら[別ウインドウで開きます]

エネルギー部門 石油?ガス開発部  2020年6月アゼルバイジャン共和國での社會貢獻活動

マテリアリティ:気候変動への取組み(脫炭素社會への寄與)

伊藤忠商事は、ITOCHU Oil Exploration (Azerbaijan) Inc.(當社100%子會社)を通じ、以下の社會貢獻活動を行いました。

  1. アゼルバイジャン環境天然資源省が推進する溫暖化ガス削減に貢獻すべく、同省が管轄する2つの國立公園で小型太陽光発電のパイロットプラントを設置しました。
  2. 環境保全の趣旨に賛同し、ASAN(各種行政サービスを提供する大統領の直屬機関)主催の環境美術コンテストに協賛しました。同コンテストは「気候変動との闘い」をテーマに、次世代を擔う若手蕓術家104人が出品し、多くの方が會場のアゼルバイジャン國立美術館を訪れました。

我々伊藤忠グループは、引続き社會?環境に配慮し、地域社會の発展に寄與できるエネルギー開発?供給を行います。

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ギジル?アガジュ國立公園に設置された小型太陽光パネルの
パイロットプラント
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シルバン國立公園に設置された小型太陽光パネルの
パイロットプラント
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環境美術コンテスト@アゼルバイジャン國立美術館